ベランダの詰まりを放置するとどうなりますか?
排水不良によって「浸水」「カビ」「建物劣化」など深刻な被害につながることがあります。
ベランダが水たまりになり、足元が滑りやすくなる
大雨時に室内へ水が逆流する(サッシの隙間から)
外壁の隙間や防水層から水が浸透し、雨漏りやシミの原因になる
コンクリート内部が劣化して建物の耐久性が落ちる
マンションの場合は階下への漏水トラブルにも発展
詰まり=「少し水が流れにくい」程度に感じても、思った以上にリスクが大きいため、軽視は禁物です。
自分でできるベランダ詰まりの解消法はありますか?
軽度な詰まりであれば、DIYで対応できます。以下の手順で試してみてください。
■排水口のフタ・ネットを外す(ある場合)
■手やトングでゴミ・葉・泥を取り除く
■柄の長いブラシやワイヤーで排水管内を掃除する
■バケツで水を流し、正常に排水されるか確認
■水が溜まるようなら、ホースで水圧をかけて押し流す
ポイント:ゴミが「奥に入り込んでいる」「固形化している」場合、ワイヤー式の排水クリーナーを使うと効果的です。
ベランダの詰まりを予防するにはどうすればいい?
定期的な掃除とゴミ防止対策が有効です。
月に1回は排水口をチェック・清掃する
排水口に「ゴミ受けネット」や「ドレンカバー」を取り付ける
植木鉢の下に受け皿を置き、土が流れないようにする
ベランダ掃除時に水を流しすぎない(砂が流れやすいため)
洗濯機排水のフィルターをこまめに掃除する
少しの工夫で詰まりを未然に防げるので、習慣化することをおすすめします。
屋外の排水溝があふれるのは、やっぱり詰まりが原因ですか?
はい、多くの場合「排水溝や排水マスの詰まり」が原因です。
排水溝には雨水・庭の水・洗車後の水などが流れ込みますが、それと一緒に泥・落ち葉・雑草・砂・ペットの毛・生活ゴミなどが入り込み、徐々に溜まっていきます。
排水マスやU字溝に堆積したゴミが水の流れを塞ぎ、大雨のときにあふれてしまう現象が起こるのです。
あふれた水が建物の基礎や玄関に流れ込むと、シロアリや構造腐食の原因になることもあります。
詰まりの原因としてよくあるものは何ですか?
以下のような自然物や生活ごみが混在して詰まりを引き起こします。
主な原因 | 説明 |
---|---|
落ち葉・枯れ枝 | 秋冬に風で飛んできた葉が排水口をふさぐ |
砂・土・泥 | 雨水に混ざって排水マスや溝に堆積 |
雑草の根 | 側溝の隙間から侵入して根を張る |
ゴミ(ペットボトルのフタなど) | 子どもやペットの落とし物などが詰まる |
ペットの毛 | 洗った際に流れて詰まりやすい |
洗車・掃除による油や洗剤 | ベタついた汚れが排水パイプに蓄積 |
特に、泥と落ち葉が混ざって固まった状態になると、簡単には水が通らなくなります。
詰まりを放置するとどうなりますか?
想像以上に深刻なトラブルにつながる可能性があります。
雨水があふれて玄関・庭・駐車場が冠水する
水が流れないことでコケ・虫(ボウフラ)の発生
排水マスの中で水が腐敗して悪臭が発生
水の流れが滞ることで建物の基礎が湿気にさらされ劣化
アパート・マンションでは住人トラブルや賠償責任につながることも
「水が流れにくいな」と感じたら、すでに何らかの詰まりが起きている可能性があると考えましょう。
詰まりが取れない場合はどうすれば?
専門業者に依頼して、配管内部や地中の詰まりを除去してもらいましょう。
以下のような状況はプロの対応が必要です:
配管の奥で泥が固まっている
高圧洗浄が必要なほどの詰まり
木の根が配管内に入り込んでいる
排水マスが破損・沈下していて水が流れない
何度も同じ場所が詰まる(構造的な問題)
費用目安(業者):
内容 | 価格の目安 |
---|---|
排水溝の清掃(手作業) | 10,000円~ |
排水マスの高圧洗浄 | 30,000円~ |
配管修理・交換 | 100,000円~(内容により大きく変動) |
※ 必ず見積もりを事前に確認しましょう。
屋外排水溝の詰まりを予防するには?
定期的な清掃+物理的なカバーでの対策が効果的です。
? 予防策チェックリスト:
□ 月1回のグレーチング掃除・排水マスチェック
□ 落ち葉が多い時期(秋)は週1回の清掃
□ グレーチングの上に落ち葉防止ネットを敷く
□ 泥や砂が流れやすい場所は水流を弱める工夫(庭や砂利敷きに)
□ ペットや子どもが排水口にゴミを入れないよう注意
ちょっとした意識で、高額な修理工事を未然に防ぐことができます。
排水トラップの掃除は自分でもできますか?
はい、多くのご家庭でDIYで対応可能です。道具と手順をしっかり押さえれば難しくありません。
【必要な道具】
モンキーレンチまたはプライヤー
ゴム手袋
バケツ
雑巾
歯ブラシやワイヤーブラシ
【手順】
洗面台の下を開けて排水管(S字またはP字)を確認します。
トラップ部分を回して取り外し、バケツで水を受けます。
内部に溜まった髪の毛やぬめりを歯ブラシでこすって清掃します。
元通りにしっかり締めて、水漏れがないか確認。
この作業だけで詰まりが改善するケースは多く、業者に頼む前にぜひ試したい方法です。
ただし、配管の奥で詰まっている場合や構造が複雑な場合は無理せず業者に依頼しましょう。
洋式トイレが詰まった場合の対処法
詰まっているときに無理に水を流すと水があふれて床が水浸しになる危険があります。
タンクのレバーには触れず、まずは水位の確認だけにしましょう。
トイレットペーパーや便が詰まっているとき
ラバーカップを便器の排水口に密着させる
ゆっくり押し込んで勢いよく引く(押すより引く力が大事)
3~5回繰り返し、つまりが取れたら少量ずつ水を流して確認
バケツで約5?6リットルの水を用意
一気に流さず、少し高い位置(約50cm)から一気に注ぐ
水の勢いでつまりが流れることがあります
※ ラバーカップ後の確認にも有効
ラバーカップより強力な空気圧で押し出す専用工具です。
排水口の奥にワイヤーを入れて物理的に崩す方法。
便器の脱着が不要で、DIYにも使われます。
中性洗剤(台所用)をコップ1杯ほど排水口に注ぐ
ぬるま湯(40?50℃程度)をゆっくり注ぐ
30分?1時間ほど放置
水を流して確認
異物(おもちゃ・オムツなど)を落とした
屋外の排水管で詰まっているかもしれない
ラバーカップでも解消しない
何度も詰まる(配管に問題がある可能性)