洗面所の詰まりの主な原因は何ですか?
詰まりの原因は多岐にわたり、以下のような日常的なものが複合的に絡み合って起こります。
髪の毛:最も多い原因です。洗顔や整髪時に抜け落ちた髪の毛が排水口に絡まり、蓄積します。
石けんカス:石けんの成分が水道水中のミネラルと反応して固まりやすく、髪の毛と一緒に付着します。
歯磨き粉・化粧品の油分:粘性が高く、排水管の内壁にこびりついて通水を妨げます。
皮脂や水垢:人の皮膚や手の脂が水垢と結びついて、トラップ内部でスラッジ化します。
アクセサリーや小物の落下:ピアスやキャップなどが排水口に落ちて物理的に塞ぐこともあります。
こうしたものが数週間?数か月かけて積み重なり、気づかないうちに流れが悪化していきます。
トイレつまりの修理業者の選定ポイント
トイレつまりの修理業者を選ぶときは、「価格だけ」ではなく信頼性・対応力・実績などをしっかりチェックすることが大切です。
「○○円~」ではなく、作業前に明確な見積もりを提示してくれるか確認。
出張費・夜間料金・作業後の追加費用の有無を事前に聞く。
Googleマップ、エキテン、くらしのマーケットなどのレビューサイトをチェック。
「高額請求された」「態度が悪い」といった口コミがないかも見ておく。
各自治体が認定した「水道局指定工事業者」は技術と法的な信頼性が高い。
公式サイトで業者名を検索可能です。
24時間365日対応しているか。
電話での受付対応が丁寧か、到着までの時間を正確に伝えてくれるかも重要。
トイレ修理に特化している、水道修理専門業者であるか。
トイレ以外のリフォームや営業を無理にすすめてこないか確認。
修理後の保証(再発時の無料対応など)があるかどうか。
明確に「保証あり」と書いてある業者のほうが安心。
【地元業者】すぐ駆けつけられる/柔軟な対応/価格が比較的安い
【全国チェーン】一定の基準や研修あり/ただし中間マージンが発生することも
洋式トイレが詰まった場合の対処法
詰まっているときに無理に水を流すと水があふれて床が水浸しになる危険があります。
タンクのレバーには触れず、まずは水位の確認だけにしましょう。
トイレットペーパーや便が詰まっているとき
ラバーカップを便器の排水口に密着させる
ゆっくり押し込んで勢いよく引く(押すより引く力が大事)
3~5回繰り返し、つまりが取れたら少量ずつ水を流して確認
バケツで約5?6リットルの水を用意
一気に流さず、少し高い位置(約50cm)から一気に注ぐ
水の勢いでつまりが流れることがあります
※ ラバーカップ後の確認にも有効
ラバーカップより強力な空気圧で押し出す専用工具です。
排水口の奥にワイヤーを入れて物理的に崩す方法。
便器の脱着が不要で、DIYにも使われます。
中性洗剤(台所用)をコップ1杯ほど排水口に注ぐ
ぬるま湯(40?50℃程度)をゆっくり注ぐ
30分?1時間ほど放置
水を流して確認
異物(おもちゃ・オムツなど)を落とした
屋外の排水管で詰まっているかもしれない
ラバーカップでも解消しない
何度も詰まる(配管に問題がある可能性)
和式トイレの詰まり
基本的な原因は洋式と同じですが、構造が異なるため対処法に少し違いがあります。以下に、和式トイレ特有の詰まりの原因と対処法を詳しくまとめました。
水を流し続けると逆流やあふれの原因になるため、一度静かに観察。
和式用は底が広く、和式トイレの形状にフィットしやすいタイプを使用。
水をある程度張って、押すより引く力でつまりを吸引する。
ラバーカップをしっかり排水口に密着させる
ゆっくり押して勢いよく引く
数回繰り返して水が流れるか確認
バケツに水を入れ、高い位置(50cm前後)から一気に流す
詰まりが軽い場合、水圧で流れることも
食器用洗剤をコップ1杯注ぐ
40~50℃のぬるま湯を入れる(熱湯は厳禁)
30分~1時間放置後、バケツ水で流して確認
便器の奥や曲がりくねった排水管に詰まりがあるとき
異物混入や尿石蓄積に有効
※DIYが難しい場合は、無理せず業者に依頼を
排水管の奥や屋外の排水マスに原因がある場合は、高圧洗浄機が必要。
落とし物が原因で便器内に残っている場合は、便器を取り外す必要も。
和式トイレは配管が「曲がりくねっていて細い」ことが多く、詰まりやすい構造です。
洋式トイレと違い、ラバーカップの密着が甘いと効果が出にくいので、専用のもの(和式対応)を使うことが重要です。
トイレのタンクがつまる場合
トイレの「タンクが詰まる」という症状は、少し特殊で、排水管の詰まりとは別のメカニズムが関係しています。
レバーを回しても水が出ない(流れない)
タンクに水がたまらない(または時間がかかる)
チョロチョロとしか流れない
水が出る音はするが便器に流れない
止水栓を閉める
→ タンク横や壁際にあるマイナスドライバーで閉められるバルブ
タンクの蓋を開ける
→ 手で簡単に外れるタイプが多い(蓋が重い場合注意)
浮き球・レバーの動作を確認
→ チェーンが外れていないか、浮きが上下するか確認
フィルターの掃除(ボールタップ付近)
→ ホース接続部に網目のフィルターがあり、汚れで詰まっていることあり
問題がある部品を交換(DIY可)
→ ホームセンターで「ボールタップ一式」「ダイヤフラム」「フロートバルブ」など購入可能(1,000~2,000円程度)
タンクの下部や給水管からの水漏れ
タンクと便器の接合部の内部詰まり
水道管自体の水圧低下や鉄サビ詰まり(マンションなどでよくある)
タンクが一体型で分解が難しいタイプ(タンクレスも含む)
キッチン排水管のつまりの原因ついて
キッチンの排水管が詰まる原因は、日常的に流している油・食べカス・洗剤のカスなどが主な要因です。以下に詳しくまとめます。
原因 | 詳細・解説 |
---|---|
油脂(油・ラード) | 調理中に出る油が冷えて固まり、排水管内に付着。冬場は特に詰まりやすい。 |
食べカス | 米粒・野菜の切れ端・麺類などが流れ、ぬめりと混ざって固形化する。 |
洗剤・石鹸カス | 界面活性剤が油分と結合し、粘着質のスラッジに変化。流れを妨げる。 |
排水トラップの汚れ | S字トラップやジャバラホースに汚れが蓄積。悪臭や流れの悪化の原因に。 |
排水パイプの傾斜不良・たるみ | 水の流れが滞り、汚れが溜まりやすくなる。施工不良や経年劣化で発生。 |
排水マス(屋外)の詰まり | 屋外のマスに油やゴミが蓄積し、配管全体の詰まりにつながる。 |
異物混入 | ラップ・ビニール片・小さなスプーンなど異物が排水管内に落ちて詰まる。 |
詰まりやすい場所(優先順位)
シンク下のジャバラホースや排水トラップ
キッチンから屋外へつながる排水管の途中
屋外の排水マス(油が固まりやすい)
補足:こんな症状があれば詰まりのサイン
水を流すとゴボゴボ音がする
排水がゆっくりになった
シンク下から悪臭がする
水が一時的に逆流することがある