床が濡れているけど、蛇口や排水には異常が見られない。原因は何?
「見えない水漏れ」が起きている可能性があります。
以下のような原因が隠れていることがあります:
排水管の根元が壁裏で外れている(床下漏水)
シャワーホースが出し入れ時に水をこぼしている
洗面台背面の壁内で、給水管が微細に割れている
洗面ボウルの裏から水が壁に沿って垂れてきている
確認ポイント:
床がどのタイミングで濡れるか(使用後すぐ/数時間後など)
キャビネット内・床下点検口から覗いてみる(カビ臭もヒント)
洗面ボウルの裏を懐中電灯で照らしてみる
ベランダに水がたまっている…これって水漏れ?それとも排水の問題?
水が「たまる」=排水トラブル、水が「しみ出す」=水漏れの可能性があります。
ベランダは雨水や掃除水を流す「排水口(ドレン)」があり、そこが詰まっていると水がたまります。
水が溜まったままだと、防水層を超えて床材の隙間から水がしみ込み、建物の構造部まで浸水する「水漏れ」へと悪化する恐れがあります。
チェックポイント:
排水口の落ち葉・泥・砂の詰まりはないか?
排水しても数時間後も水が引いていないか?
水たまりの周囲にひび割れや塗膜の浮きがないか?
水漏れとただの水たまりってどう見分ける?
排水後も床が常に湿っていたり、壁面に水ジミが出ていれば“漏れている”可能性が高いです。
状態 | 可能性 |
---|---|
雨のあとに床が乾かずジメジメしている | 漏水または勾配異常の疑い |
壁面に黒ずみや膨れ、剥がれがある | 水分が内部に入り込んでいるサイン |
室内側の壁や天井にシミができている | すでに構造体まで水が達している可能性 |
傘を差さずに雨に濡れてみて、どの位置から垂れているかを目視確認するのも有効です。
ベランダの水漏れの主な原因って?
圧倒的に多いのは「排水の詰まり」と「防水層の劣化」です。他にも複数あります。
原因 | 詳細 |
---|---|
排水口の詰まり | 落ち葉・泥・ゴミ・洗濯クズなどが溜まって排水できない |
防水層の劣化 | ウレタン・シート防水が10年超で劣化し、ひび割れから浸水 |
サッシ周りのシーリング劣化 | ゴムのような充填材が割れて、隙間から水が入る |
勾配不良 | リフォーム・新築時の施工ミスで水が排水口に流れない |
タイル下のモルタルひび | タイル仕上げのベランダは目地割れからの浸水が多い |
室内に水が入ってきた!ベランダの水漏れが原因の場合は?
ベランダ防水が劣化して床下に水が回ると、室内へも被害が及びます。
よくある兆候は:
フローリングの「浮き」や「ブカブカ」感
壁紙の「ふやけ」「シミ」「黒ずみ」
室内のカビ臭(押し入れや窓際)
この状態はすでに「水が建物の構造に到達している」段階です。
早期に防水工事+内装補修+原因調査をしないと、家全体の劣化が進行します。
自分で出来るベランダの水漏れチェックを教えてください
簡易的にはホースと懐中電灯があればセルフチェック可能です。
ベランダの排水口を掃除する(詰まり除去)
ホースでベランダ全体にゆっくり水を流す
室内側の壁・床・天井を観察(水ジミや変色、臭い)
懐中電灯で床やサッシ下を照らすと濡れがわかりやすい
注意:構造部分が水を含んでいる場合、外観で分からないケースも多いです。
確実に調べたい場合は業者の散水試験・赤外線カメラ・発光液検査などを利用しましょう。
自分でできる定期メンテナンスはある?
年2回(春と秋)のチェック・掃除がベストです。
□ 排水口のゴミ(落ち葉・土・ペット毛)除去
□ 雨の後、水たまりの有無を確認
□ 防水塗膜のひび、膨れ、色ムラのチェック
□ サッシや壁際のシーリングの割れ確認
□ タイル目地の黒ずみ・モルタルの欠け確認
✨ ワンポイント:掃除のついでにホースで水を流して「流れ」があるか毎回確認するのがおすすめ!
保険や保証で修理費がカバーされることはある?
条件次第で「火災保険」「住宅設備保証」「建物10年保証」などが使える場合があります。
保険/保証 | 内容 | 条件 |
---|---|---|
火災保険 | 水濡れ・漏水による室内被害 | 「水濡れ特約」がある場合。証拠写真必須 |
住宅設備保証 | ハウスメーカーなどが提供 | 新築5~10年以内で雨漏り等対応 |
メーカー保証 | 防水材や塗膜など | 材料の不良時のみ。施工不良は対象外 |
まずは施工業者・管理会社・保険会社へ状況説明+写真提出が重要です。
「屋外の排水溝から水が漏れている」って、どういう状態?
本来、地中や排水桝を通ってスムーズに流れるはずの排水が、地面や周囲に漏れ出している状態です。
例えば以下のような現象が見られると水漏れの可能性があります:
排水マスの周囲の土が常に湿っている
雨が降っていないのにぬかるみができる
側溝から水がポタポタと常に垂れている
地面にシミができていたり、雑草が異常に育っている
これは配管の破損・ずれ・詰まり・継ぎ目の劣化などが原因です。
雨水桝や排水マスがあるのに水漏れが起こるのはなぜ?
地中の配管が破損・変形しており、排水が本来の経路を通らず地中に漏れているからです。
以下の原因が多いです:
経年劣化で排水管にヒビ・ズレ・陥没が発生
地震や地盤沈下によりマスと管の接続がズレた
植木や雑草の根が配管を突き破って侵入している
排水マスの底に穴が空いている(古いコンクリート製に多い)
この場合、地中に水が染み出して「表面は乾いているけど地下が常に湿っている」ような状態になってしまいます。