ベランダの排水が極端に遅いのですが、構造に問題が?

ベランダの排水が極端に遅い場合、単なるゴミ詰まりではなく、マンション構造上の配管設計や建物の経年劣化が関係している可能性があります。

特にマンションでは「専有部分」と「共用部分」の配管が複雑に絡んでおり、個人で清掃できない領域に問題があるケースもあります。

 

【見落とされがちな注意点】

  • ベランダの床に水たまりが長く残るのは防水層の劣化サインでもあります。

  • 排水口を掃除しても改善しない場合は、排水口の先の管(立て管や横引き)が原因の可能性が高いです。

  • 特に低層階で詰まりがひどい場合、上層階からの流れが合流し逆流・滞留を起こしていることがあります。

 

【自分でできる対処】

  • グレーチングを開けて中の土・落ち葉・髪の毛などの清掃(軍手+ドライバー)

  • ホースで排水口に水を流してみる(流れが悪ければ詰まり確定)

  • 排水口周辺にゴミ除けネットを設置することで今後の予防に

屋外の排水マスが何度掃除しても詰まります

屋外排水マスの詰まりが何度も発生する場合、「木の根の侵入」は非常に多い原因のひとつです。
特に、以下の条件に当てはまる場合は、地中で排水管に根が入り込み、内部で蓄積物をせき止めている可能性があります。

 

条件項目 内容
古いコンクリート製の排水マス つなぎ目にスキマができやすく、根が入り込みやすい
PVCではない陶管など ひび割れ・継ぎ手のズレで根が内部に侵入するケース多数
庭に植栽や大木がある 根が水分を求めて数m先まで伸びる性質がある。排水管は格好のターゲット
雨水・汚水マスの近くに植木 特に竹やサザンカ、モミジなどは根が強く長く伸びることで有名

 

【木の根侵入のサイン】

  • 排水マスを開けると「異様に水位が高い」「ゆっくりしか減らない」

  • 高圧洗浄しても数ヶ月で再発する

  • トイレ・風呂・洗面など複数箇所で同時に流れが悪い

  • 排水マスの内部に黒っぽいヒモ状のものが見える(=根)

 

【まとめ】

  • 屋外の排水マスが頻繁に詰まる=一時的な清掃だけでは解決しない構造的問題が潜んでいる可能性大。

  • 木の根の侵入は再発性が高く、“カットだけ”ではまた伸びてきます。

  • 最終的には「配管・マスの交換(PVC化)」がもっとも再発防止に効果的です。

  • 放置すると排水逆流・屋内浸水・下水トラブルへと発展する可能性もあるため、早めの対応が重要です。

詰まりの原因としてよくあるものは何ですか?

以下のような自然物や生活ごみが混在して詰まりを引き起こします。

主な原因 説明
落ち葉・枯れ枝 秋冬に風で飛んできた葉が排水口をふさぐ
砂・土・泥 雨水に混ざって排水マスや溝に堆積
雑草の根 側溝の隙間から侵入して根を張る
ゴミ(ペットボトルのフタなど) 子どもやペットの落とし物などが詰まる
ペットの毛 洗った際に流れて詰まりやすい
洗車・掃除による油や洗剤 ベタついた汚れが排水パイプに蓄積

特に、泥と落ち葉が混ざって固まった状態になると、簡単には水が通らなくなります。

詰まりを放置するとどうなりますか?

想像以上に深刻なトラブルにつながる可能性があります。

  • 雨水があふれて玄関・庭・駐車場が冠水する

  • 水が流れないことでコケ・虫(ボウフラ)の発生

  • 排水マスの中で水が腐敗して悪臭が発生

  • 水の流れが滞ることで建物の基礎が湿気にさらされ劣化

  • アパート・マンションでは住人トラブルや賠償責任につながることも

 

「水が流れにくいな」と感じたら、すでに何らかの詰まりが起きている可能性があると考えましょう。

詰まりが取れない場合はどうすれば?

専門業者に依頼して、配管内部や地中の詰まりを除去してもらいましょう。

以下のような状況はプロの対応が必要です:

  • 配管の奥で泥が固まっている

  • 高圧洗浄が必要なほどの詰まり

  • 木の根が配管内に入り込んでいる

  • 排水マスが破損・沈下していて水が流れない

  • 何度も同じ場所が詰まる(構造的な問題)

 

費用目安(業者):

内容 価格の目安
排水溝の清掃(手作業) 10,000円~
排水マスの高圧洗浄 30,000円~
配管修理・交換 100,000円~(内容により大きく変動)

※ 必ず見積もりを事前に確認しましょう。

屋外排水溝の詰まりを予防するには?

定期的な清掃+物理的なカバーでの対策が効果的です。

? 予防策チェックリスト:

  • □ 月1回のグレーチング掃除・排水マスチェック

  • □ 落ち葉が多い時期(秋)は週1回の清掃

  • □ グレーチングの上に落ち葉防止ネットを敷く

  • □ 泥や砂が流れやすい場所は水流を弱める工夫(庭や砂利敷きに)

  • □ ペットや子どもが排水口にゴミを入れないよう注意

 

ちょっとした意識で、高額な修理工事を未然に防ぐことができます。

排水トラップの掃除は自分でもできますか?

はい、多くのご家庭でDIYで対応可能です。道具と手順をしっかり押さえれば難しくありません。

【必要な道具】

  • モンキーレンチまたはプライヤー

  • ゴム手袋

  • バケツ

  • 雑巾

  • 歯ブラシやワイヤーブラシ

【手順】

  1. 洗面台の下を開けて排水管(S字またはP字)を確認します。

  2. トラップ部分を回して取り外し、バケツで水を受けます。

  3. 内部に溜まった髪の毛やぬめりを歯ブラシでこすって清掃します。

  4. 元通りにしっかり締めて、水漏れがないか確認。

この作業だけで詰まりが改善するケースは多く、業者に頼む前にぜひ試したい方法です。
ただし、配管の奥で詰まっている場合や構造が複雑な場合は無理せず業者に依頼しましょう。

業者に頼むべきか、自分で直せるかの判断基準は?

詰まりの「程度」と「範囲」が判断のカギになります。

【自分で直せるケース】

  • 排水の流れが「遅くなってきた」と感じる程度

  • 排水口やトラップの掃除で改善が見込める場合

  • ニオイがする、ぬめりが気になるなどの軽度な症状

 

【業者に依頼したほうがよいケース】

  • 排水が完全に止まり、水があふれそう

  • ラバーカップやトラップ掃除でも改善しない

  • 配管の奥で異物が詰まっている疑いがある

  • 洗面所以外の排水(風呂やキッチン)も同時に詰まっている

 

業者の料金相場は10,000円?30,000円ほどで、詰まりの除去や配管洗浄などを行ってくれます。
まずは見積もりを取って判断するのもおすすめです。

洗面所つまりの修理業者の選定方法は?

つまりに対応できる修理業者の選び方や、信頼できる業者の特徴を以下にまとめます。
悪徳業者を避け、適正価格で確実に直してもらうために、事前の確認がとても重要です。

 

■料金が明確
ホームページに基本料金・作業内容が具体的に記載されているか(「○○円?」だけの表記は要注意)
■出張費・追加費用の有無を確認
出張費・時間外料金・部品代などが明記されているか/見積もり前に聞くこと
■口コミ・評判が良い
Googleマップ・エキテン・くらしのマーケットなどのレビューが良好か
■水道局指定工事店かどうか
各自治体に登録された「指定給水装置工事事業者」は信頼度が高い(Webで検索可能)
■見積もり後に作業を始めるか
「いきなり作業する」「説明なしで追加料金を請求」する業者はNG
■支払い方法が複数あるか
現金以外に、クレジットカード・電子マネーなど対応している業者は柔軟で信頼されやすい
■アフター対応や保証があるか
「再発時は無料対応」など保証制度があるかも要チェック

ベランダが大雨で水浸しになったのは詰まりが原因ですか?

はい、最も多い原因は「排水口の詰まり」によるものです。
ベランダには「排水口(ドレン)」と呼ばれる排水設備が設けられています。ここに落ち葉・砂・土・ゴミ・洗濯物の糸くずなどが溜まると、排水の流れが悪くなり、大雨の際に水があふれることがあります。
特に梅雨や台風前後に多く発生します。排水口に泥が詰まると排水できず、建物の壁や室内に水が侵入するリスクもありますので、早めの対応が必要です。

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