お風呂の床が水浸しになるのに排水口は詰まっていません…

一見、排水口にゴミや髪の毛が見当たらず、見た目上は「詰まっていない」にも関わらず浴室の床が水浸しになる場合、以下のような“見えない部分での詰まり”や構造的な問題が原因になっていることがあります。

 

【考えられる主な原因と対策】

原因項目 内容説明 対処方法
ヘアキャッチャーの下に汚れが蓄積 排水トラップの奥に髪の毛・石鹸カスなどが溜まっている トラップを分解して奥まで掃除(月1回推奨)
排水トラップが目詰まりしている 封水がうまく落ちず、オーバーフロー状態になる 専用洗剤や中性洗剤+ブラシでの分解洗浄
排水管の奥に石鹸カス・皮脂が蓄積 ヌメりやカスが管の途中にこびりついて水の流れを阻害 高圧洗浄 or パイプクリーナーの注入
排水勾配が足りない/途中で逆勾配になっている 配管が水平または逆傾斜になっており、水がうまく流れきらない 配管の傾斜や構造を調査し、必要に応じて配管更新
浴槽の排水と床排水の合流部が詰まり気味 浴槽の排水と床排水が同一経路で合流している場合、片方の影響を受けやすい 同時に流さず、トラップ奥までの定期清掃を実施
排水マス(戸建て)の詰まり 家の外の排水マスで油や髪の毛が固まり、全体の流れを悪化させている 外マスの蓋を開けて清掃。専門業者に清掃を依頼

 

【自分で確認・掃除できること】

  1. 排水口のカバーを外し、トラップの奥を目視確認(鏡+ライトが便利)

  2. ペットボトルでお湯(40~50℃)を数回に分けて流す

  3. 排水トラップを取り外して中性洗剤+古歯ブラシで洗浄

  4. 髪の毛キャッチャーの下に見落としゴミがないかチェック

 

【改善しない場合は業者点検を】

 

  • 排水管が構造的に細い長距離の横引き配管がある場合は内部に汚れが蓄積して流れが悪くなる傾向があります。

  • 高圧洗浄カメラ調査によって、配管の状態を明確にすることが可能です

洗面所の詰まりが再発します

洗面所の詰まりが何度も再発する場合は、単なるゴミの蓄積だけでなく、配管構造や材質に起因しているケースも少なくありません。
特に築年数が経っている住宅や、リフォームによって排水経路が複雑化した物件では、以下のような問題が詰まりの再発要因になります。

 

【構造的な原因一覧】

問題箇所 内容説明 詰まりへの影響
S字・U字トラップ 湿気や異物をせき止める構造だが、髪の毛・石鹸カスが溜まりやすい ゴミが残りやすく、毎月掃除しないと詰まりやすい
プラスチック製パイプ 経年劣化で接続部がゆがみ、水の流れに“くぼみ”が生まれて沈殿物がたまりやすくなる トラップ以降でも詰まりが起きやすくなる
蛇腹ホース排水管 曲がりやすくゴミも溜まりやすい。DIYで多用されるが長期的には非推奨 1〜2年で油・歯磨き粉のカスが詰まるケース多い
長距離の横引き配管 水の勢いが弱く、汚れが途中で停滞する可能性あり 流し残しや、パイプ内にぬめりが蓄積
配管勾配の不良 緩すぎても急すぎても水が正しく流れず、ゴミが残る原因に 詰まりが再発しやすく、高圧洗浄しても一時的な改善にとどまる

 

定期的な掃除でも解決しない場合は、専門業者による構造調査(カメラ診断など)をおすすめします。
長期的な視点では、構造の見直し・配管材のアップグレードが結果的にコストパフォーマンスの良い解決策になります。

業者に頼むべきか、自分で直せるかの判断基準は?

詰まりの「程度」と「範囲」が判断のカギになります。

【自分で直せるケース】

  • 排水の流れが「遅くなってきた」と感じる程度

  • 排水口やトラップの掃除で改善が見込める場合

  • ニオイがする、ぬめりが気になるなどの軽度な症状

 

【業者に依頼したほうがよいケース】

  • 排水が完全に止まり、水があふれそう

  • ラバーカップやトラップ掃除でも改善しない

  • 配管の奥で異物が詰まっている疑いがある

  • 洗面所以外の排水(風呂やキッチン)も同時に詰まっている

 

業者の料金相場は10,000円?30,000円ほどで、詰まりの除去や配管洗浄などを行ってくれます。
まずは見積もりを取って判断するのもおすすめです。

洗面所つまりの修理業者の選定方法は?

つまりに対応できる修理業者の選び方や、信頼できる業者の特徴を以下にまとめます。
悪徳業者を避け、適正価格で確実に直してもらうために、事前の確認がとても重要です。

 

■料金が明確
ホームページに基本料金・作業内容が具体的に記載されているか(「○○円?」だけの表記は要注意)
■出張費・追加費用の有無を確認
出張費・時間外料金・部品代などが明記されているか/見積もり前に聞くこと
■口コミ・評判が良い
Googleマップ・エキテン・くらしのマーケットなどのレビューが良好か
■水道局指定工事店かどうか
各自治体に登録された「指定給水装置工事事業者」は信頼度が高い(Webで検索可能)
■見積もり後に作業を始めるか
「いきなり作業する」「説明なしで追加料金を請求」する業者はNG
■支払い方法が複数あるか
現金以外に、クレジットカード・電子マネーなど対応している業者は柔軟で信頼されやすい
■アフター対応や保証があるか
「再発時は無料対応」など保証制度があるかも要チェック

ベランダが大雨で水浸しになったのは詰まりが原因ですか?

はい、最も多い原因は「排水口の詰まり」によるものです。
ベランダには「排水口(ドレン)」と呼ばれる排水設備が設けられています。ここに落ち葉・砂・土・ゴミ・洗濯物の糸くずなどが溜まると、排水の流れが悪くなり、大雨の際に水があふれることがあります。
特に梅雨や台風前後に多く発生します。排水口に泥が詰まると排水できず、建物の壁や室内に水が侵入するリスクもありますので、早めの対応が必要です。

ベランダの排水口が詰まる原因は何ですか?

以下のような自然・生活ごみが原因で詰まることがほとんどです。

  • 落ち葉や枯れ草:秋冬に風で舞い込んで排水口をふさぎます。

  • 土ぼこり・砂:強風や雨と一緒に運ばれて堆積し、ヘドロ状になることも。

  • 洗濯物の糸くず:ベランダに洗濯機がある場合、排水と一緒に流れて詰まります。

  • ペットの毛や抜け毛:ベランダでペットを洗うと毛がそのまま流れてしまう。

  • 植木鉢の土:ガーデニングをしていると、水やりで流れ出た土が原因になります。

特にこれらが混ざり合って「ヘドロ化」すると、簡単には流れず詰まりやすくなります。

ベランダの詰まりを放置するとどうなりますか?

排水不良によって「浸水」「カビ」「建物劣化」など深刻な被害につながることがあります。

  • ベランダが水たまりになり、足元が滑りやすくなる

  • 大雨時に室内へ水が逆流する(サッシの隙間から)

  • 外壁の隙間や防水層から水が浸透し、雨漏りやシミの原因になる

  • コンクリート内部が劣化して建物の耐久性が落ちる

  • マンションの場合は階下への漏水トラブルにも発展

 

詰まり=「少し水が流れにくい」程度に感じても、思った以上にリスクが大きいため、軽視は禁物です。

自分でできるベランダ詰まりの解消法はありますか?

軽度な詰まりであれば、DIYで対応できます。以下の手順で試してみてください。

対処法(自分でできる範囲)

  1. ■排水口のフタ・ネットを外す(ある場合)

  2. ■手やトングでゴミ・葉・泥を取り除く

  3. ■柄の長いブラシやワイヤーで排水管内を掃除する

  4. ■バケツで水を流し、正常に排水されるか確認

  5. ■水が溜まるようなら、ホースで水圧をかけて押し流す

 

ポイント:ゴミが「奥に入り込んでいる」「固形化している」場合、ワイヤー式の排水クリーナーを使うと効果的です。

ベランダの詰まりを予防するにはどうすればいい?

定期的な掃除とゴミ防止対策が有効です。

予防法の例

 

  • 月に1回は排水口をチェック・清掃する

  • 排水口に「ゴミ受けネット」や「ドレンカバー」を取り付ける

  • 植木鉢の下に受け皿を置き、土が流れないようにする

  • ベランダ掃除時に水を流しすぎない(砂が流れやすいため)

  • 洗濯機排水のフィルターをこまめに掃除する

 

少しの工夫で詰まりを未然に防げるので、習慣化することをおすすめします。

屋外の排水溝があふれるのは、やっぱり詰まりが原因ですか?

はい、多くの場合「排水溝や排水マスの詰まり」が原因です。
排水溝には雨水・庭の水・洗車後の水などが流れ込みますが、それと一緒に泥・落ち葉・雑草・砂・ペットの毛・生活ゴミなどが入り込み、徐々に溜まっていきます。
排水マスやU字溝に堆積したゴミが水の流れを塞ぎ、大雨のときにあふれてしまう現象が起こるのです。
あふれた水が建物の基礎や玄関に流れ込むと、シロアリや構造腐食の原因になることもあります。

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