お風呂の天井から水がポタポタ垂れてくる原因とは?

入浴をしていないにも関わらず、お風呂の天井から水が垂れてくる場合、上階からの漏水が最も疑わしい原因です。

上の階の浴室や洗面所、給排水管からの水漏れが天井裏を伝って下の階のお風呂天井に出てくるケースが多いです。特に、ユニットバスの場合は天井裏が狭く、水が一方向に集中しやすいため、点滴のようにポタポタと落ちてくる症状が現れます。

また、マンションなどでは給湯管や共用配管からの漏れも考えられるため、管理会社や大家への連絡が必要です。天井の塗装が剥がれていたり、カビやシミがある場合は、漏水が進行しているサインです。

早期に対応しないと、天井材の腐食やカビの繁殖によって健康被害も起こりうるため、早めの点検を行いましょう。

お風呂の蛇口から水がポタポタ…放置しても大丈夫?

放置すると水道代がかさむだけでなく、本体故障に発展します。

よくあるのは、単水栓のコマパッキンの劣化や、混合水栓のカートリッジの故障です。
一見小さな水漏れでも、1ヶ月で100リットル以上の無駄水になるケースもあります。
また、内部で水圧がかかり続けることで蛇口本体にひびが入ったり、シャワー側に漏れが回ることも。

対処法

  • 止水栓を閉める

  • 型番を確認し、パッキン or カートリッジを交換

  • 長年使っているなら蛇口全体の交換も検討(耐用年数10〜15年)

浴槽の周りの床がビチャビチャ…原因がわかりません。

床下配管・浴槽の排水パッキン・防水の破損など、目に見えない部分での水漏れが疑われます。

よくある原因:

  • 浴槽と壁の隙間からの水の侵入

  • 排水管接続部(浴槽下)のパッキン破損

  • 床のクラック(ひび割れ)や防水層の劣化

浴槽の排水が流れた後に床がじわじわ濡れてくる場合、床下で漏れている可能性が高いです。
放置すると、シロアリ・木部腐食・階下漏水など、建物全体に影響が出ることも。

対処法

  • 使用後すぐに周囲を拭いて、濡れるタイミングを観察

  • 浴槽下のエプロンを外して、排水部を点検

  • 業者に「床下点検」または「漏水調査」を依頼(ファイバースコープ使用など)

排水口から水が漏れるってどういうこと?逆流とは違うの?

排水トラップの破損や接続不良により、水が下ではなく周囲に漏れている状態です。

お風呂の排水口は、排水トラップで臭いを防ぎつつ下水へ流す構造です。
このトラップ部分が割れていたり、浴槽の排水とズレていたりすると、排水が漏れて床下に染み出すことがあります。

判断方法

  • 入浴後しばらくして「浴室外の床」や「天井」が濡れる → 高確率で排水トラップの不具合

  • 排水口に水をためて、一気に流して確認(周囲に染み出す場合は漏れ確定)

 

対処法

  • トラップの確認・交換(DIY可能だが構造による)

  • 配管のズレ修正やパテ埋め(応急)

  • 漏水調査&高圧洗浄業者へ依頼

シャワーのホースから水漏れしている。どうすれば?

ホースの劣化、接続部のゆるみ、パッキン破損が原因です。

シャワーヘッドの付け根やホース根元からポタポタ水が漏れる場合、以下のパターンが考えられます:

  • ホースが経年劣化でひび割れ

  • 接続部のナットがゆるんでいる

  • ゴムパッキンがつぶれて密閉できていない

 

対処法

  • ホースを一度取り外し、内部のパッキン確認・交換

  • ホースを新品に交換(2,000〜4,000円程度)

  • シャワーヘッドとホースセットの交換もおすすめ

お風呂の壁と床の隙間(コーキング)から水が染み出すのですが?

コーキング(シーリング)が劣化して、防水機能を果たしていない状態です。

浴室の壁と床の隙間にあるゴムのようなものは、水の侵入を防ぐ防水シール材です。
これが5〜10年経つと、硬化・縮み・カビ・ひび割れで機能を失い、水が入り込むようになります。

対処法

  • 劣化したコーキングをカッターで全撤去

  • 専用防カビコーキング剤を再施工(DIY可能)

  • 施工後24時間は使用厳禁(水を当てない)

業者に依頼した場合は5,000〜15,000円程度で対応可能です。

2階の浴室から水漏れして、1階の天井にシミが…これは大ごと?

配管の破損 or 排水の床漏れが原因で、早急な対応が必要です。

これはまさに「階下漏水」トラブルで、住宅保険の対象にもなりうる事態です。
原因として多いのは:

  • 浴槽排水パイプの破損

  • 床下排水のトラップずれ・破損

  • 防水層の欠損

  • 給湯管の老朽化

 

対処法

  • すぐに使用中止・止水

  • 管理会社・保険会社・水道業者に連絡

  • 調査後、床材の解体+配管修理+防水再施工が必要なことも

お風呂の水漏れの応急処置はありますか?

状況によって以下のような対応が可能です。

応急対応一覧

状況 応急処置
蛇口やシャワーの水漏れ 止水栓 or 元栓を閉めて使用中止・タオル巻き
排水の床漏れ 使用を止めて、濡れた場所に雑巾・吸水シート設置
壁や天井からの水染み 被害拡大防止のため、バケツ設置・濡れたもの撤去
コーキング切れ 市販の応急コーキングシールで一時対応も可能

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